宅建試験 ポイント解説~権利関係~
秘書の吉岡です。
今年の宅建試験に向けて最後の追い込みを頑張っておられることだと思います。 このブログで皆さんのお力に少しでもなれたら嬉しい限りです。
今日は私が気づいた宅建試験のポイントを問題を踏まえ、見ていきたいと思います。
以前、民法でのポイントできちんとしている人は勝つとご説明させて頂きました。 民法の問題はやたら長くて読みづらいように作られていますので、まずはポイントとなるワードを見つけていきます。 ではこの過去問を見ていきましょう。
Aが所有者として登記されている甲土地の売買契約に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
3)Aと売買契約を締結して所有権を取得したEは、所有権の移転登記を備えていない場合であっても、正当な権原なく甲土地を占有しているFに対し、所有権を主張して甲土地の明渡しを請求することができる。
はい、全部読んでいたら頭が爆発しそうですよね。 そこで、ポイントを絞っていきます。
まず、赤文字の所有権の移転登記を備えていない場合であってもと、権原なくというワードに注目します。
Eは所有権の移転登記を備えていない人、対してFは権原のない人になります。 権原がないのに甲土地を占有しているのですからこのFはきちんとしていない人です。 このことがすぐにわかればこの問題を解くことは簡単になります。他の語句はいっさい見なくても大丈夫です。 きちんとしている人は勝つ...言いかえればきちんとしていない人は負けるというふうに答えを導いていきます。
途中の但し書きや難しい言葉で答えを揺さぶってくる書き方をしていてもFがきちんとしていないとさえわかれば他は無視できるわけです。
権利関係ではこのような問題が多いので余分な語句は無視し、ポイントとなる部分を判断していってくださいね。
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